あんの感想置き場

鉄は熱いうちに打て

VOICARION『スプーンの盾』感想②キャスト編

12月12日 ランチ公演(東京)

スプーンの盾初見!カレームの無償の博愛、マリーの冷静さの中の情熱、ナポレオンのタレーラン愛、タレーランのナポレオン愛が色濃く出ていてボロ泣きした回。

榎木淳弥:カレーム

ザ・主人公カレーム!多分虎杖くんのイメージがあるからかもしれないけど。無名の若き料理人で庶民的な価値観を持ちつつ、内には無限の才能が秘められていそうなカレーム。一人の少年が沢山の経験を経て精神的に成長していく王道ストーリーの軸になってた気がします。ぽつぽつと言葉を置いていく榎木カレームがめっちゃ好き。ボヤキっぽさもある。カレームの印象が一番役者によって変わりやすいのが、マリーへの「神様が隠した宝物だと思うよ」という言葉だと思っています。このままカレームの弟子をしていて役に立つのか?と弱さを見せるマリーをカレームは肯定する。榎木カレームには特に博愛を感じました。きっと他人にはどこまでも優しくて、お腹が空いている人はどんな悪人であろうと放っておけずに手を差し伸べる。逆に自分自身のことは二の次にしそう。そういう姿を沢城マリーは隣で感じ取っていて、師弟関係として一生追いつけそうもない憧れを抱いている感じ。榎木カレームはアイドルの中でもエースという印象でめっちゃ良かった。あと、二幕でナポレオンの真似をするカレームのシーンは、ナポレオンと別れて覇気の無くなったタレーランに対してカレームが奮い立たせるんだけど「貴様は誰だ!?それで!?だから!?」という煽りがめちゃくちゃ格好良かった。"あなたの好きなナポレオンの真似ですよ"というお茶目さと粋なところがある榎木カレームは最高でした。

沢城みゆき:マリー

姉御肌つよつよマリー!カレームの弟子ではありますが、榎木カレームと並ぶと圧倒的にお姉さん。ちょっとヤンチャな部分もあって最高。姉弟らしさもありつつのビジネス上では師弟関係なのでカレマリありがとう!!!!!!という気持ち。沢城マリーは普段はクールで、一線を引いてカレームと接している印象があるので、タレーランに「天才とかじゃなくて!あんな人この世界に二人といる!?」と涙を見せるシーンは泣きました。憧れと推しへの巨大感情が溢れた瞬間。本当にカレームを尊敬しているんだな…というマリーの一途で情熱的な部分が見られて最高です、姉さんLOVE。あと盲目なので目を伏せて話すお芝居が超上手い…目の前で見て圧倒された…

山口勝平:ナポレオン

凄い。勝平さんってやっぱり凄いんだわ。生で見るとエネルギーが凄い。エネルギッシュ。無骨なナポレオンをあんなに愛嬌のある人間に仕上げられるのは勝平さんだからこそだと思います。「タユルラン!」と何度も無邪気に呼ぶ姿は、軍人の人生に縛られる前の少年がそのまま残っている感じ。タレーランをずっとタユルランと呼ぶのは、ナポレオンが訛りの強い田舎育ちで、タレーランと初めて会った頃に正しく発音出来なかったのを、発音出来るようになっても昔の自分だけは残しておきたいからなんですよ。そういう無名な少年らしさと皇帝『ナポレオン』として国の先頭に立たなければならない葛藤を勝平ナポレオンはめちゃくちゃ声で表現していて流石だなと感動しました。見た中で一番子犬ナポレオンだった。可愛い。

安原義人:タレーラン

親心が凄い。ナポレオンに対して保護者。一番安心感があるというか、声の温厚さもあるので、包容力があるタレーラン。「裏切りのタレーラン」という異名があるのにも関わらず、こんなにも安心感があっていいのか…というギャップが安原タレーランの最大の良さだと思います。タレーランの見せ場は、ナポレオンとの決別と二幕ラストの晩餐会での演説。ナポレオンへの愛が凄い。マジで。おいおいおいおいどうなっとん!?って何度も思ったし、愛が大きくてボロ泣きしました。ナポレオンを見つけ、ナポレオンを育て、ナポレオンと共に両輪として走り続けてきたタレーランは突き進むナポレオンを引き止められずに決別してしまったわけですが、安原タレーランのそれは突き進むナポレオンを「引き止められなかった」というよりも「手放した」「巣立たせた」の方が近い気がします。もちろん手放して後悔して、心はバキバキに折れて寂しさでいっぱいになるんですが、誰よりもナポレオンを知っているからこそ、唯一の親友だからこそ、ナポレオンを「行かせた」んだと思います。無邪気な勝平ナポレオンとの相乗効果で生まれるタレーランの巨大感情が最高でした。

12月23日 ランチ公演(東京)

まず、私のポストを見守ってくださったフォロワーさんはご存知だと思うんですが、新幹線遅延で最初の約10〜15分を見逃しました。でも入れて本当に良かった!ここまで生きてて良かった!この回は恐らく一生に一度なので、チケットが当たったことも奇跡だし、2023年最高の現場納めになりました。感謝しすぎてクリエの感想フォームに長文を送ってしまった。これが少しでも次に繋がりますように…

津田健次郎:カレーム

ねえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ヤバイ

やばいんですけど

どう?どうしたらこのアプローチになる?

すげえよ、ほんとに、心配するからこっちが?

津田カレームは、あれ多分ギフテッドなんですよ。台本上そういうことではないので絶対そう!とは言えないけどさ。台本を読めば、榎木カレームみたいに少年が一人前に成長していくストーリーにだって出来るんです。でも津田さんは事前の稽古後生配信で「前回よりアプローチを変えたい」と言っていたんですよね。前回の津田カレームは子犬天使で超可愛かったみたいで、今回はその天使さは残しつつ、好きな料理に夢中になると寝ることも忘れて新作を作り、お喋りがちょっと苦手で吃りが結構あるカレーム。カレームには「小麦粉の中で寝てた」みたいなシーンがあるんだけど、榎木カレームのそれは徹夜して熱心に勉強した受験生感があるのに対して、津田カレームはマジで小麦粉の中に頭突っ込んで気絶してそうなところがあるので、マジで心配。自分が席に着いた時は、一幕のカレームとマリーがナポレオンとタレーランに初めて会う馬車の中のシーンだったんですが、第一声から怯えた声で「ぼ、ぼ、僕は…こ、殺されるんでしょうか……」と言っていて私の中の何かが爆ぜました。あの一発で「津田健次郎やりおった」と直感した。思ってた以上に吃るから段々本当に心配になってきて…え?これお芝居…よね?シンプルに噛んでる…?と胸がざわざわして一幕終了。でもね、やっぱり津田さんですよ。演技プランがはっきりしている。二幕のカレームは自信に満ちて成長してほぼ噛まない。若干噛んでくれた方が安心するレベル。寧ろ決別して居なくなったナポレオンが憑依している感じ。その憑依の仕方がやっぱエグい上手いんですよ。中井和哉が二人いる!?になる。津田カレームは本当に周りの3人を巻き込んで魅了する才能に長けているなと思いました。カレームとマリー、ナポレオンとタレーラン、という2:2の話ではあるけれど、津田カレームが3人を上手く自分の世界に引き寄せるので、1:3で物語が動いている印象がありました。同じ本なのにこんなに変わるのかと驚いた。日髙マリーとは親子っぽさもありつつ、日髙マリーは本当に津田カレームを愛しているんだなと胸が熱くなる関係性でした。二人で庭でハーブを摘むシーンの無邪気な幼稚園児さがやばくて!「ねねねねねぇ!マリー!」と呼ぶのがめちゃくちゃ可愛くて気が狂う。あと驚いたのは中井ナポレオンとの相性の良さ。一匹狼で強面な中井ナポレオンをふわっと優しくすることが出来るのは津田カレームの素の可愛さがあってこそ。懐にするっと入るのが上手い。気づいたら中井ナポレオンの膝の上に座ってそう…一見合わなさそうなこの二人が共鳴するからこそ『スプーンの盾』でフランスを守ることが出来たという説得力が凄い。津田さんの演技はずっと見ていたいよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

ありがとうございました!!!!!!!!!!

日髙のり子:マリー

慈愛…母なる大地…女神…!!!!!カレームがあのアプローチなので、日髙マリーは女神になるしかないですし、カレームの成長を見守るお母さん…めちゃくちゃ優しくて素敵だった。そして見た中で一番フェミニンで品がある。今振り替えると、結構諏訪部タレーランとの相性が良かったのでは?と思ったりします。静かで落ち着きがあって品を重視しているという点でアプローチが近かった気がする。特にマリーがタレーランに厨房で夜食を作るシーンは、子供っぽいカレームとナポレオンが不在なので大人の会話になる。ここで「天才とかじゃなくて!あんな人この世界に二人といる?」と訴えるマリーには深い愛情を感じました。本当に共感する。カレームがマリーに「この世界にある食べ物は神様が隠した宝物で、僕らはそれを探してるんだ」という話をしたことがあって、マリーは「何それ意味わかんないよ笑」と返すんですが、そこが後々効いてくる。あのカレームこそ「この世界に神様が隠した宝物」らしさがあるので、マリーの「二人といる!?」の説得力が半端じゃない。だって他に居ないんだもんあんな才能のかたまり〜…日髙マリーはずっと津田カレームと一緒にいてほしい…いつもありがとうございます(?)

中井和哉:ナポレオン

凄い萌えた(直球)。萌えない方が無理でしょ。一匹狼で無愛想な軍人で、軍を指揮する正確さとスピード感はプロ。胃袋に何か入ってりゃ別になんでもいいだろくらいの食への興味の無さ。とにかく格好良い。生演技の中井さんはヤバイ。無愛想の中にも実はみんなと楽しく喋りたいし美味しい物は食べたいし「ナポレオン」なんてレッテルは捨てて「ナブリオーネ」でいたいという少年心が見え隠れするのがたまらないです。一番震えたシーンはナポレオンが皇帝になる瞬間。戴冠式の前夜、4人で会話してナポレオンが周りの忠告に聞く耳を持たず言い合いになる最中に、時計が0時になり、ナポレオンは「皇帝」になってしまう。その時の中井さんのもう引き返せないのだという覚悟の中に自分らしさを捨てた瞬間の悲しみが滲んでいて、ナポレオンの人間味に鳥肌が立ちました。本当に役者さんによって見える顔が違うのが凄い。ナポレオンがカレームに「兵士が食べるパンを少しだけで良いから美味しくしてやってくれ」とお願いするシーンや、「硬いパンの美味しさが分からない人には本当の味なんて分からない」というカレームに共鳴するナポレオンのシーンが特に好きで、ナポレオンとカレームに重なる部分があるからこそ、二幕でカレームにナポレオンが憑依するところでテンションがぶち上がりました。中井ナポレオンやばかった。何度でも見たい。こんなにときめく予定ではなかった。大好き…

諏訪部順一:タレーラン

佇まいから徹底している。座る度に長い燕尾服をさっと持ち上げる動作の色気が凄い。ザ・裏切りのタレーラン。手を替え品を替え、乗り換え続けてサバイブする人たらし外交官。「ウワ〜〜〜〜諏訪部さんだ〜〜〜〜〜〜」という嬉しさがある。これが見たいんですもん!諏訪部さんと言えば!というそこは期待を裏切らないところが大好き。諏訪部タレーランはもちろん中井ナポレオンを大切にしているんですが、決別シーンではマジでこの二人の仲が修復されることは無いんだろうな…という今生の別れを感じる。中井ナポレオンがあれだけ後悔を握り締めながら己の人生に敷かれたレールを走っていたことを、諏訪部タレーランはきっと気付けなくて、その気付けなかった自分に悔しいみたいな感じ。ベースはナルシストなので…!そしてこの諏訪部タレーランは凄いことに津田カレームに中井ナポレオンの影を見るんですよ。これはもう台本というより役者同士のセッションでこうなるのが凄い。計算して出来るようなものでは多分無いんだろうな。過去の共演した経験を諸々積み重ねて、その日その場限りのお芝居をされているので、津田カレームへの乗り換えがスムーズすぎる。「今では友と呼べるのは君だけ」とか「お前が正しい。いつだって」とか!でも決して中井ナポレオンを捨てたわけでもないところが諏訪部タレーランのずるいところでもあり、憎めないところでもある。人たらしタレーランのトップ。

1月7日 ランチ公演(大阪)

観て良かった!!!!新年早々どうなることかと思ったんですが、無事に遠征できた上に最高な公演が見られて幸せだった。前2公演を1階席の前方で見たので気付けなかった演出がいくつかあって、それを今回は2階席で俯瞰して観られたので凄く良かったです。スプーンが沢山ぶら下がった楕円形を斜めにした大きな枠は、多分料理を掬うスプーンをイメージしていて、演奏者がいる厨房をぐるっと囲むと、スプーンに厨房が反射して映ってるような印象になる。これは勝手に自分がそう思っただけなので、実際そんなつもりないのかもしれないけど!めちゃくちゃ良かった!

鈴村健一:カレーム

初カレーム、初日公演だった鈴村さん!眼鏡をかけていたのも相まって学者タイプ。物腰が柔らかくてちょっと天然で料理の知識は物凄く頭に入っていて、教授っぽいのが新しい!と思ったし、鈴村さんにぴったりじゃん!と思いました。文翁さんからも「役にぴったりだからそのままでいいよ」と言われたらしい(笑)。この回はアドリブが比較的多かった印象。緩急をつけていて、会話が緩いシーンでは笑いが起こり、シリアスなシーンでは緊張感が走り、カレーム以外の個性が強いので、鈴村カレームは一歩引いた主人公というイメージ。一幕冒頭でマリーのアドリブに早速巻き込まれるカレームがめちゃくちゃ可愛くて!カレームがマリーにヒラメの置き場所を尋ねたら、「走って!右!左!回って!ジャンプ!」と指示する璐美マリー。言われた通りに動く鈴村カレーム(笑)。ドッグランみたいで可愛すぎた。あと鈴村カレームの凄いなと思ったところはマリーへの「神様が隠した宝物だと思うよ」です。3公演目にして初めて「これは告白だ!?」と思った。真摯にマリーと向き合っていて、マリーを大切なパートナーだと信頼していて、榎木くんと津田さんがそうではなかったというわけではなく、鈴村さんが言うとそう聞こえるというマジック。「月が綺麗ですね」のそれ。二幕でテキパキと厨房に指示を出すカレームは本当に格好良くて、等身大の鈴村さんって感じ。タレーランからナポレオンの勲章をやると言われた時にやんわり断るカレームの謙虚さも最高で「料理は人を笑顔にさせることしかできない」と言うんですが、鈴村カレームはそこを誇りに思っているからこそ、これから世界中を旅して色んな料理を研究していくんだな…という説得力がある。鈴村カレームは絶対本を執筆すると思う。

朴璐美:マリー

流石です。仕草一つ一つからマリーを徹底している。テーブルの輪郭を手で触って確認しながら椅子から立ったりするんですよ。璐美マリーも沢城マリーに近くお姉さんタイプ。ヤンチャっぽい沢城マリーに対して璐美マリーはお茶目って感じ。唯一今回の『スプーンの盾』で4役を経験されているので、その場の芝居のセッションを凄く大事にされてる気がしました。アドリブの増やし方とかアレンジの仕方がめちゃくちゃ凄い。カレームと厨房にいるシーンで、敵に襲われかけるカレームをマリーが守るんですが「私に守られてどうすんのよ!?」の璐美マリーが凄く好きです。ちょっと不用心な鈴村カレームをフォローしてくれる璐美マリー姉さんは最高。強い人だと見せつつも弱音を吐いてくれたりするところがマリーの魅力ですよね。別にマリーだって強くないんだよ。こんなに強がってるけど…って。璐美姉さんが他の役もやったらどうなるんだ…とワクワクが止まらないのでいつか他の役も見てみたい。

立木文彦:ナポレオン

めっちゃ軍人!堅物ナポレオン!数々の戦地を見てきた表情をしている……マジでエジプトからさっき帰ってきました!って感じ。立木さんの声は個人的には熱くてハスキーというイメージなので、戦ってきた感じがめっちゃする。警戒心強めだけどタレーランには気を許していて「タユルラン!タユルラン!」と慕うところは勝平ナポレオンとも近い気がします。勝平ナポレオンが小型犬なら立木ナポレオンは大型犬……割とタレーランに従順なイメージでした。決別までは!山寺タレーランが頭の回転が速くて柔軟なタイプなので、最初は反抗しても結局は良いように言いくるめられちゃうタイプだと思う(笑)。それが決別の時はもう誰もナポレオンを止められない状態。"俺は俺の道を行く"を貫く。どこで道を間違えてしまったんだと山寺タレーランはめちゃくちゃ後悔し、最後にナポレオンは敗戦で幽閉されてしまうわけですが、立木ナポレオンは幽閉中でもあまり後悔はなさそう。もちろんかつてカレームの料理を食べて「美味しい」と心から思った穏やかな日々に戻れたらどれだけ幸せかと思ってはいたと思う。でも戦略や自分の指揮については、あの時はああするしかなかったというのが本音なんじゃないかなぁと感じるナポレオンでした。

山寺宏一:タレーラン

凄い!!!!!!!!!!!!!!!

涙でぐちゃぐちゃになるタレーラン!!!!!!!

号泣してるからこっちがびっくりしちゃった。

山寺タレーランは頭脳明晰で口が達者。軍人貴族の家系だったけど自分は脚が悪くて軍人になれず、勉強して司教になった後、外交官になったという背景が特に分かりやすかったかもしれない。本当にお喋り好き!!人当たりの良さとその上手い話術で周囲の心をほいほい掴んでいくタイプ。昨年の夏に山寺さんのシャーロックホームズも見たんですが、それに近い感じ!推理力というか先を読む能力がめちゃくちゃ高そう。そんな飄々としているタレーランが、立木ナポレオンとの決別で、あんなに愛していた彼を繋ぎ止めておくことができなくて立ち尽くす。彼との出会いから二人で共に祖国のために闘った日常を振り返って、もうそばに彼がいることはないのだろうと悟って、号泣して立ち尽くす。台詞を言い終わって山寺さんに当たっていた照明が落ちると、山寺さんは椅子に座らず、客席に背中を向けてずっと立ってるんですよ!!!!そんな!!!!え!!!!!誰にも涙を見せずに一人で泣いている山寺タレーラン、マジでヤバイ。「仰せのままに…」と皇帝ナポレオンに頭を下げて去る山寺タレーランの受け入れ方に鳥肌が立ちました。お芝居が良すぎる…決別シーンには『冷めたスープ』という曲があるんですが、涙を堪えながらナポレオンへの愛をぶち撒けるタレーランにグッと来てしまい、こっちまで涙が止まらなくなる。そこから鈴村カレームに救われて、外交官としてもう一度ウィーン会議に向けての晩餐会で「フランスを切り取らないでほしい」と訴える山寺タレーランの熱さが最高すぎた。こんなに情に厚いタレーランを最後に見られて幸せでした!!ありがとう山寺さん!!

 

最後に〜好きな台詞メモ書き〜

  • スプーンを盾、ナイフを剣に
  • カレーム「やっちゃったぁ」
  • タレ「覚悟はいいか?」ナポ「信じていいのか?裏切りのタレーラン
  • ナポ「人生は硬いパンの上にしかない」
  • カレ「硬いパンの美味しさが分からない人には本当の味なんて分からない」
  • カレ「貴方の戦場と僕の戦場は違う!料理は偉大で、料理は人を救う!」
  • カレ「神様が隠した宝物だと思うよ」「マリーこっちにおいでよ」
  • マリ「天才とかじゃなくて!あんな人この世界に二人といる!?」
  • カレ「これ食べて!お腹が減ってるからろくなこと考えないんだ!」
  • マリ「貴方はナポレオンの料理人なの!利用されたのよ政治に!」
  • ナポ「フランスにはまだ盾がある。カレームがいる」
  • カレ「隊列を作るんだ!ローマ軍のように!一糸乱れず!」
  • カレ「この1秒は100年に値する」「ピエス・モンテです!」
  • タレ「得難い友を得た」「友と呼べるのは君だけだ」
  • カレ「料理は人を笑顔にすることしかできない」「スプーンさえあれば生きていけると思って生きてきた」
  • タレ「招かれし客なのだから」「お前が正しい。いつだって」
  • カレ「またいつか、どこかの食卓で」