あんの感想置き場

鉄は熱いうちに打て

『ボイス』感想後編 これが愛じゃなければ何と呼ぶのか

ボイス(シーズン1)完走した。面白い…すっごい面白い…見るのを渋っていたことを少し後悔しました。早く見ておけばよかった。韓国ドラマを見始めて、異国の作品を見るのがめっちゃ楽しいということに気づきました。言葉も文化も全然知らないのに感情は共有できるものがあるって…何それおもしろ…それにBIG LOVEは万国共通なんですよね。おもしろ。

ボイスは9話以降、いつ落ちるかわからないジェットコースター状態で、ひたすらジリジリと上っていくんだけど、激しく突き落とされることはないから余計に心臓に良くないです。でも好きなんだな〜これが……

一言で言うなら「これが愛じゃなければ何と呼ぶのか」です。とにかく人間関係が熱かった。「ゴールデンタイムチーム」はセンター長(カン・グォンジュ)が各部署から引っこ抜いてきた寄せ集めチームで、現場に駆けつける「強力係」からは元々良く思われていなかったので、時間を重ねていけばいくほどお互いが協力し合うようになるのが最高でした。特にチーム内ツートップのム・ジニョクとカン・グォンジュがもし手を組んでいなかったら一連の凶悪殺人事件は全く解決できなかっただろうし、ゴールデンタイムチームは生まれるべくして生まれたチームだと思うので、これはもう運命/宿命でしかない……ドラマあるあるで上層部がクソですが、そんな中でも仕事をクビにされる覚悟でモ・テグを追い続ける姿が本当にかっこよかったし、センター長がクソ庁長を論破するシーンにはスタオベしました。カン・グォンジュとム・ジニョクには二人だけしか把握できない・理解できない情報があって、その相手への信頼関係が強くなっていく過程がたまらなかったです。仕事場における正真正銘のバディ。

と、ここまではあらすじやレビューで察して分かっていたんですよ。主演二人ですし。

それはそれとしてシム・デシクがヤバイ。ム・ジニョクの後輩であり同僚です。ジニョクがゴールデンタイムチームに引っこ抜かれる前からジニョクとはバディを組んでいました。ドラマでは大体ジニョクとパトカーを乗り回して行動します。ジニョクがピンチになったら一番に駆けつけるし、ジニョクがキレたらストッパーになるし、ネトフリ字幕では年下だけどタメ口。ジニョクのことを「ヒョン(兄貴)」と慕います。ジニョクとは行きつけのばあちゃんち(居酒屋)で酒を飲む仲です。昔からジニョクの妻のことも息子のことも知っていて、いつもジニョクの喜怒哀楽を見守ってきた、ジニョクが唯一可愛がる弟分です。このデシク、ジニョクと単に仲が良い後輩だと思っていたら15話16話で見せ場がめちゃくちゃありました。これは私がここで一生懸命吠えるよりも実際に見たほうが何倍も良いと思うんですが、とにかく今はデシクとジニョクにお互いへの淋しさと愛と生きててくれたらそれでいいという僅かな願いを抱えて過ごしてほしい。あわよくば、またばあちゃんちでお酒を飲んでほしい。何でシーズン2と3があるのにこの二人が出ていないんだ。ジニョク役のチャン・ヒョクに関しては主演だったのに大人の事情すぎる。いつかスケジュール合わせて絶対またジニョクをやってほしい。シンプルに悲しいので…

最後に、ボイスのキーパーソンは間違いなくモ・テグ。役者キム・ジェウクがエグい。これは凄いと推されるわけだわ。「凄い」としか言えないもん。完全にモ・テグという存在なのに中身があのジェウクなんですよ…知ってるジェウクだけど知らないジェウクだった…

天才か????????????

かなり興奮しながら全話を一気に見たけど、ここまで夢中で見ていられたのは全てム・ジニョクおじさんのおかげです。ありがとうム・ジニョク。次は『ザ・プロファイラー 見た通りに話せ』が見たい。