すっかりOCNのキム・ホンソン作品にハマってしまった。最初から彼だと知っていて見始めたわけではないのに…気づいたらキム・ホンソンが演出・監督のサスペンススリラー作品を3作も見ていました。
『客-the guest-』が水で『ボイス』が火なら『見た通りに話せ』は土だと思うんですが、キャラデザはボイスよりも好き。正直キャラデザだけで32話全て乗り切れる。『見た通りに話せ』の方がアニメ寄りだなと思いました。
瞬間記憶(ピクチャリング)ができる新米警察官のスヨンは揺るぎない信念を持って警察官になり、どんな時でも人を信じて行動するし、可愛い顔と半端ない体力のギャップが良い。お父さんと仲良いのも好き。部活の先輩にいてほしい。田舎の交番にいたスヨンは、ある事件で瞬間記憶能力を発揮したのをきっかけに広域捜査隊のチーム長であるハヨンに認められて広域捜査隊で働くことになります。
このハヨンのキャラデザが最高に良くて痺れる…！実は一番好き。ショートヘアで全身黒服で宝塚オーラが出てる。基本笑わずにツンとしてて怖そうだけど、妹のように可愛がっていた友人に満面の笑みを見せるのが最高でした。幸せになってほしい人ナンバーワンです。ハヨンの過去がとにかくしんどいので途中からハヨンを応援するしかなくなりました。
そのハヨンと腐れ縁にあるのがヒョンジェという天才プロファイラー。婚約者を5年前に事件で亡くして自身も大怪我を負ってからスヨンが広域捜査隊に来るまで隠遁していた超設定盛り盛りおじさん。このヒョンジェについて書くとほぼネタバレになるのでやめておきますが、前半10話までが特にヤバくて…私は部屋の隅で液体のように伸びて壁と同化しそうになりました。R18にした方がいいツボ押しドラマですが、もしこれを読んで見てくれる人がいたら、誰も見ていないところで一人で見ることをおすすめします…本当にこのドラマを見つけてしまったことを全力で謝りたい。ごめんなさい。
11話で一気に物語が動き出しますが、ボイスと同様に「ヤツ」の正体に迫るまでは、気楽に見ていいやつです。多分ね。「ヤツ」が顔出ししてからは怒涛の最悪ミルフィーユ展開だったのでクッションを抱き寄せながら見ました。「何でこんなことになるのッ」と叫びたかったです。
結果的にスヨンの真っ直ぐで一生懸命なところに影響を受けて、地獄から抜け、人間らしさが生まれるヒョンジェが良かったし、タイトル回収が自然かつ説得力があって好き。「見た通りに話せ」をそこに持って来るか…というため息しか出ませんでした。ベタっちゃベタなんだけど、そのベタさは嫌いじゃない…笑
個人的に怖いシーンはあまりなくて、肝を冷やすホラーでもないし、グロテスクというほど血も出ません。(ボイスの方が血が出てたと思う笑) でも普通に痛そうなシーンは出てくる。好き嫌いは分かれるかもしれないので、責任は取れませんが私は好きだと主張しておきます！笑
