あんの感想置き場

鉄は熱いうちに打て

笑いすぎて死ぬかもと思った日

一回限りの単独ライブ『モグライダーの日本一獲りたいからネタやるライブ』を観てきました。

人生初、念願の単独ライブ。「笑いすぎて死ぬかもしれない」と思ったのはモグライダーが初めてです。そして恐らく自分が今後モグライダー以上にハマる芸人はいないと思っています。

モグライダーのネタは芝さんとともしげさんの掛け合いでしか生み出せないし、芝さんの言葉を借りるならまさに「漁師飯」。芝さんのオーダーにタフに対応できるともしげさん&ともしげさんの予測不能なパワーに臨機応変に対応できる芝さん。この二人だったら無限に笑いが起こせる。今回の単独ライブの90分間は休む暇なく二人が本気で走り続けるので、笑いが絶えず押し寄せてきて死にかけました。

ファンなので気持ち的には

「貴方たちが日本一だよ!!!」

と1000万円をあげたいですが、私は審査員ではないし偉そうなことは言えないので、この強いネタを携えてこれからM-1に挑戦しようとしているモグライダーを心の底から応援していく所存です。

 

まず感動したのがフラワースタンド

入場して地下のホールに続く階段を降りると出演番組からの豪華なフラワースタンドが9台も並んでいてエモくて死にます。その中にはコカ・コーラ綾鷹チームからもありました。いかに二人がこの一年で躍進したかを実感します。2021年のM-1後にファンになった自分でも感動するんだから、それ以前からのファンの感動は計り知れません。

 

席に着くと、J-popがひたすら流れていました。よく聴くと全部「No.1」が付くもの縛り。

聴けたもの↓

ナンバーワン野郎!のサビで緞帳が上がる興奮。日本一獲りたいからってNo.1縛りは正直で可愛い……

 

普段はネタの一覧表をお客さんに見せて選ばれたものを披露するスタイルのモグライダーが、今回は事前に披露するネタを決めてきて、なんなら全体的なコンセプトもしっかり作られたライブになっており、伏線回収が好きなオタクとしてはもうめちゃくちゃ興奮しました。M-1決勝の「さそり座の女」を軽々と超えちゃった…!と思いました。

 

緞帳が上がって登場した二人は約35分フリートークをしつつネタをメドレーの様に披露。

 

「僕らの単独ライブを最初から見に来てる方います?」「かろうじている!」「根性ありますねえ!大抵は振り落とされるんですよ。いつになってもこいつら売れないぞってw 我々のライブが初めての方もいると思いますので、まずは知ってもらいましょうね。芝とともしげでやってまして、よく驚かれるんですけど41歳と40歳なんですよ。こいつの方が歳上かい!っていう。あとともしげって下の名前だと思われがちですけど、名字なんですよ」→ここから「ルーツ」ネタ突入。「お母さんはともしげともこ。ともとも。お祖父ちゃんはともしげしげる。しげしげ」

 

「僕が生まれたのは1982年。1982年って凄い年なんですよ!ワークマンが出来ました」→ともしげさんがワークマンのCMソングを歌い始め、芝さんも参加すると何故か二人で「新日本ハウス」のCMソングに行き着いてしまうオチ。「"リフォームしようよ〜"が来たら新日本ハウスになっちゃうから!」

二人で歌ってるのがとても楽しそうだった。兄弟みたいだった。

ドラマにも出たいともしげさん。キムタクの主演ドラマタイトルを世界に一つだけの花のメロディーに当てはめ、その役を振付にして覚えていこうとする。

ロングバケーション(ピアノを弾く)、ビューティフルライフ(髪を切る)、HERO(検事ポーズ)、GOOD LUCK!!(親指👍)、プライド(アイスホッケー)、エンジン(運転)

くっちゃくちゃになってたけど最後は大成功して客席からも「お〜〜!」と拍手。

 

流れる様に「寅さん」の話へ。

「寅さんだったら雰囲気似てて愛嬌もあるしいいんじゃない?キムタクはカッコ良すぎる」

芝さんが「タ〜タラタラタラ〜♪」とBGMを歌い始め、ともしげさんが「おいちゃん、行ってくるよ!」と寅さんの真似をして旅に出る。ともしげさんがその場で一周回る間に架空の誰かと一言交わしてマイク前に戻ってくるシステム。

ともしげさんが一発目から「バナナ売ってるんだね〜」と言うと芝さんが「だめだめ!自分が売るんだから!なんで近所で同じもん売らせてるの。売られてたら怒れよ(ニュアンス)」

他にも「ナイスチューミーチュー」と言ったり、荷物重そうなおばあちゃんをおんぶしたまま戻って来ちゃったりとにかく面白すぎる。

一番好きなのはともしげさんが子供たちに手を振るところ。ともしげさんが「大きくなるんだぞ〜」と回りながら手を振るので芝さんが「子供たちがこんなに整列してることになっちゃう」とC字型に整列する子供たちを一人で再現。立ち位置からともしげさんのところへ動く芝さん大好き。

 

かなりノンストップで喋り続けていたので「もしかして終わるまでずっとこのまま区切りなく喋り続ける超ストロングライブなんじゃないか?」と思いました。

 

一旦二人が捌けるとここでようやく本来の出囃子「新世界より」。スクリーンにはライブタイトルや「出演 モグライダー」というOP映像。

マジでかっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「オープニングで35分喋るっていうw ここからちゃんとネタをやっていきますw」

 

【ネタ】
  • 犯人はこの中にいます(今年ネタ)
  • 錦野旦(新ネタ)
  • VTRでスクールウォーズナレーションチャレンジ(休憩)
  • 怖い話(今年ネタ)
  • 大谷さん(新ネタ)
  • かゆみ止めのCM(十八番ネタ)
  • マイケルジャンケン(十八番ネタ)

 

どれもM-1ネタ候補らしいので内容は割愛しますが、一番ヤバくて脳みそが揺れるくらいの衝撃だったのは「錦野旦」です。多分その場の客全員がモグライダーから結成14年間の愛をぶつけられて気狂うくらい笑ってたと思う。常日頃、二人は「笑い殺せる」という感覚を大切にしているんだけど、ここまでのネタ披露で十分笑っていたのもあって、本気でモグライダーに笑い殺されると思いました。これ以上ない幸せです。できることなら映像として永久保存してほしい。

モグライダーの人生のためにも…!

 

あと粋な演出だなと思ったのが、ネタが終わって二人が一旦捌けると次のネタが始まる前にさっきやったネタにちなんだ曲が流れるところ。

  • 犯人はこの中にいます→金田一少年の事件簿BGM(多分「fooling around」)
  • 錦野旦→「空に太陽がある限り」
  • 怖い話→「ほんとにあった怖い話テーマ曲」
  • 大谷さん→「Take Me Out to the Ball Game」
  • かゆみ止めのCM→「ユカイツーカイ怪物くん
  • マイケルジャンケン→「You Are Not Alone」

「ナンバーワン野郎!」で緞帳が上がって、芝さんがOPで「一人で生きてるんじゃないんだから」とともしげさんに言って、出囃子の「新世界より」があって、最後に「You Are Not Alone」で締められたら、芸人の単独ライブを見に来たのにある意味音楽ライブを観にきたみたいな気持ちになったし、イメソンプレイリスト作りがち関係性オタクとしてはドストライク公演すぎて泣いた。

笑って泣かされ、感動して泣かされ、間違いなくあの時間はモグライダーが日本で一番人を笑わせてる芸人だったと思います。

今年に入って何度か寄席のライブを見に行ったけど、単独ライブだからかいつにも増して二人が輝いて見えて、5Gの速度と4Kみたいな画質だった(?)

 

ネタ中はとにかく二人とも良い表情で喋っていて、私の席からはともしげさんを見る芝さんの顔がよく見えたんだけど、もう基本ずっっっとニコニコしてんの。愛おしすぎる。

錦野旦」ネタではお互い何度も顔を見つめ合うフリがあって、近すぎてビビる。これはふせったーに残す案件です。一大事。

 

単独ライブ観覧という夢がこんなにも早く叶って本当に幸せ。モグライダーに出会えて良かったと心底思います。モグライダーの笑いは人を救えるよ。

モグライダーに!!!!!

幸あれ!!!!!!!!!