あんの感想置き場

鉄は熱いうちに打て

津田さんのファンをしていたら米5大交響楽団に行き着いた話

『ボストン・ポップス on the Tour 2023 スター・ウォーズ:ザ・ストーリー・イン・ミュージック』

行けて良かった˚‧º·( `っᾥc )‧º·˚

 

自分はオケが好きだし、映画が好きだし、映画に使われてる劇伴が好きだし、津田さんが好きだし、生で朗読する津田さんが好きだし、スター・ウォーズはいつか全作見たかったし、スーツ着てる津田さんが好きなんですけど、なんかもう全部揃ってて贅沢すぎる空間だった。「富豪の休暇やん」と思った。

 

まずボストン・ポップスについて。

ボストン・ポップスはアメリカの5大オーケストラの一つであるボストン交響楽団が、夏のオフシーズンにコンサートをするために再編成されて活動しているポップス・オーケストラ!

しかも映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズ氏が自ら常任指揮者を務めたこともある超名門です。

その総勢70人以上のフルオーケストラが今回20年ぶりに来日。ジョンが生んだスター・ウォーズの音楽を9作全てから披露(日本では初披露)するということで、これだけでもかなり歴史的な公演だと思うんですね?

そこにカイロ・レンの吹替を務めた津田さんが、曲と曲を繋ぐストーリーテラーとして登壇。スター・ウォーズ全9作のあらすじを朗読。

正直自分は始まる直前まで、津田さんは声だけの出演もあり得るな…と疑ってました。会場に入ったら舞台上には団員が既に楽器を鳴らして練習しているし、ストーリーテラーが立てるような場所は見当たらなかったし。

落ち着かないまま始まりました。

 

指揮者のキース・ロックハート氏と笠井アナが話をした後、笠井アナが「ストーリーテラー津田健次郎さんです」と言って捌け、黒スーツを着た津田さんが登壇。「よかったあああああ黒スーツかっけええええええ」と安心するやいなや、津田さんは第一ヴァイオリンの一番客席側の椅子に座る。ほぼコンサートマスターの後ろ。

 

マジで?

え、え????????????????

 

推しがこんなフルオケと同じ土俵に立って演奏会の一員として朗読を???????????

 

アメリカの5大交響楽団と並んで生で朗読を???????

 

段ボールでダース・ベイダーを作ってなりきっていた映画少年がカイロ・レンの吹替をした後にスター・ウォーズの劇伴をバックに朗読を??????????

 

きっと津田さんにとっても一生の思い出になる仕事だろうなと思ったし、声優でいてくれてありがとうと思ったし、オケや合唱団の知識があって良かった無駄じゃなかったなと思ったし、とにかくぶち刺さる。

 

スター・ウォーズが長編SFなので、ストーリーテラーの台本はかなり簡略化されていて、当然の様に説明無くキャラクターの名前や星の名前などカタカナが出てくるので、初見には難易度高いだろうなと感じました。だから9作見たのは無駄ではなかった。全部理解できた。

 

そしてカイロ・レンを知った上で津田さんの朗読を観ることができてとても満足です。カイロ・レン自身がスター・ウォーズオタクみたいなところがあるじゃないですか?クワイ=ガンとオビ=ワンとルークの出会いから、アナキンの闇堕ち、ダース・ベイダーの死、ハン・ソロの存在、レンとレイの攻防まで、津田さんがレンの声で読んでいたわけではなかったんですがとても熱かったです。

面白かったのはスター・ウォーズの話が長すぎるので津田さんが「3年早送りします」や「30年早送りします」と割愛したところ。ついにレンの登場ではちょっと得意気な顔で嬉しそうにレンの名前を読んでいて可愛かった。

カタカナばかりで殆ど早口言葉に近いような文章も津田さんなら感情もたっぷり込めて噛まずに話し切れる。公演は約2時間あったけど、詰まった所は本当に2箇所くらいしかなかった。凄すぎる。

 

キース氏とアイコンタクトや手で合図を出しながら曲と朗読を交互に披露する姿は国宝かと思った。あまりリハーサルをする時間が無かったらしいですが、臨機応変に対応しているのがかっこよかった。「酒場のバンド」演奏後に客席から予想外に拍手が起きた時、津田さんはサッと下手に駆けてオケに拍手が向かうようにしていて惚れました。順番的には自分が立ち上がって喋る時間なのに。

 

一番鳥肌が立ったのは、最終章「スカイウォーカーの夜明け」。静かに演奏が始まると、津田さんがその曲をバックになんと話し始める。

夢か!?

エモいとか感動するとか、そういう言葉以上に、色んな巡り合わせでその歴史的な瞬間が生まれて、そこに自分が立ち会えてることに感謝なんですよ。

 

1週間後にはこんな凄い人の写真撮るんかと思ったら

震えた。

 

今も震えてる。