あんの感想置き場

鉄は熱いうちに打て

今年見たブロマンスの話

2021年もう終わるって。早。嘘でしょ?気持ち的にはまだ2020年にいるのに…?

ということで今年見たブロマンスを振り返ります!イェーイ!個人的に2021年は人生で一番ジャンルを開拓した一年だったので楽しかった。なおリストは私の独断なのでご了承ください。

客 The Guest

20年前に村の豊漁祭で人が不審死する事件が発生。霊媒師の子孫であり霊感があるユン・ファピョン(11歳)の祖母と母も亡くなってしまう。事件後にファピョンが寝込んだことで祖父と父は息子も悪霊に取り憑かれたのではと心配し、神父に診てもらうことに。家に来たのはベテラン神父と助手の若い神父。結局その日は虐待を疑っただけで何もせずに神父らは帰ってしまう。若い神父はファピョンにこっそり「何かあればここに」と家の住所のメモを渡してくれた。しかし若い神父はファピョンに会った後に体調を崩して帰宅。若い神父の家には留守番中の両親と、塾をサボってゲームをしていた弟がいた。ここでまた殺人事件が発生。一方その頃ファピョンの家でも父がファピョンを襲う。身の危険を感じたファピョンは慌てて今日会った若い神父の家を目指して駆け出す。

1話の超冒頭です。このファピョンが31歳になってタクシー運転手になり、塾をサボっていた若い神父の弟がチェ・ユン(マテオ)神父(同じく31歳)で、現在の連続殺人事件の解決に関わることになります。

この幼いファピョンが…31歳になったら凄いおじさんの動きになってて…ダサい音楽を聴きながらタクシーを運転して、食堂や兄貴分の霊媒師の家でだらだらと飯を食い、やたら野良っぽくて可愛いんですよ…で、20年前に出会った若い神父を今も探していたら、その弟であるチェ・ユンと出会うんですね。塾をサボり、ベッドの下に隠れてコソコソとゲームをしていた悪ガキが、高身長で静かな神父様になっている。この時点でだいぶツボなんですけど。そこに事件を追っていた刑事のカン・ギルヨンも加わって本当に面白いドラマ。グロいところはちゃんとグロいのでウッてなるシーンもなくはないんだけど、ギルヨンの刑事としてのプライドと、チェ・ユンの身を削る神父スペックと、ファピョンの巨大な器力が今年ダントツの強さでした。マジで最終話多分みんな好きだから配り歩きたい。ネトフリにあります!

 

神と共に 第一章:罪と罰 第二章:因と縁

罪と罰」「因と縁」って副題ずるくないですか?気になるじゃないですか。

舞台は冥界。死後49日間、人は7つの地獄(裏切り、嘘、怠惰、暴力、不義、殺人、天輪)で裁判を受ける。現世で良い行いをしていたか、はたまた何か悪い行いをしていたか。無事に7つの地獄を突破すると転生できます。映像がCGなのもあってめっちゃゲームみたいで面白い。映画が実写として成功してる!と思った。

ここで死者の弁護・警護を担当しているのがカンニム使者(リーダー)、太陽の使者ヘウォンメク、月の使者ドクチュン。ちなみにこの使者3人は1000年間で49人の「貴人(正義に生きた亡者/死の理由が不明で天寿を全うできなかった亡者)」を生まれ変わらせることができたら自分たちも生まれ変われるらしい。

一章では48人目(?)が消防士で、現場で亡くなり冥界に連れて来られる。生前は勇敢な消防士だったので「貴人」のお札をもらう。でも地獄をまわるうちに色々と疑惑が浮上。その度に3人の使者は下界で真相を調べて全力で弁護をする。消防士には兵役をしている弟がいて(これが私の最推しなんですけど)めちゃくちゃ出番が多い。しかもなんと49人目の貴人になる。

二章ではカンニム、ヘウォンメク、ドクチュンの過去がメインストーリーで、めちゃくちゃ業が深い。1000年前に何があって、どうして3人が冥界で使者をすることになったのかが全部出てくる。義兄弟とか、白い山猫と呼ばれる孤独な武将と聡明な少女とか、自分を許せない男とか、前世の記憶があるのかないのかとか、はい、そういう話です。冬に見るにはぴったり。

ボイス 112の奇跡

ここにあるので省略!

『ボイス』感想後編 これが愛じゃなければ何と呼ぶのか - あんの感想置き場

ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です

5話!!!!!5話!!!!!!!!

5話すげ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

動揺するほど公式。dele5話見てるんかと思った。こういう話がしれっと話数に入ってるのがよかったなぁと思った。

遺品整理士をしている父と息子のグルくんが故人の部屋を片付けて必要なものを遺族に渡す話なんですけど、1話から展開が衝撃なんですよ。息子想いで優しい父、推せる〜と思ってたら父が亡くなります、1話で。なんっっっっっで!!!!!!!そこに後見人として現れたのがずっとまともに一緒に暮らしていなかった父の弟、つまりグルのおじさん。こいつが凄い不良なんですよ、マナーのマの字もない。真面目なグルと不良おじさんの不安しかない同居スタートに、グルの幼馴染が結構気にかけてくれてて、なんやかんや3人で働くみたいになってる。でもね〜可愛いんですよ〜。ハートフルドラマです。泣くけど。

で、お気に入りは5話。世界をまわるチェロ奏者と優秀な医者のとてつもない大恋愛。

依頼人

弁護士と検事のビジネスバトルと、一服どうですか?みたいな友情。映画としては正直ちょっと物足りなさはある。多分ドラマ向きの作品なんだけど、弁護士と検事のプレゼン対決がよかったので満足です。

事の発端は結婚記念日の夜。仕事を終えたハンという男がプレゼントを持ってマンションに帰ると駐車場から家の中まで警察だらけ。その場でハンは妻殺害の容疑者として捕まる。裁判をすることになり、ハンが弁護を依頼したのがカン弁護士。ちょっと遊び人で緩いし多分天然。ザ・心優しい弁護士。可愛いんだけど情に流されそうになるのが難点ではある。反対に検事を任されたのがアン。真面目で冷静で頭がキレてハンを起訴するために徹底的に論破しようとする(マジでこのアン検事推せる)他にもカンは野球好きでアンはテニス好きとか、元々二人は同期とか、アンの父がカンの師匠とか、もう設定が狙ってますよねそれという感じである。映画一本じゃ全然足りなかった。連ドラでじっくり二人が見習いレベルの時からやってほしかった。

ハンに関してはさ…役者がそもそも推しで勢いでファンクラブにも入ってしまったんですけど…タイトルが『依頼人』なだけあってしっかりやってくれましたわ…

 

クローゼット

多分今年の見納めブロマンス。ホラー。マジで怖かった。クローゼットが突然開閉するし、ゾンビフェイスの悪霊がアップで映る。驚かし特化型ホラーやんけ!ツッコミながら見ないと普通に怖い。

登場人物は一軒家に引っ越してきた父のサンウォンと娘のイナ。交通事故で母を亡くしてからサンウォンはイナとどう距離をとっていいか分からず溝があるまま、娘の面倒をシッターに頼んで自分は仕事を優先していた。そんなある日イナが突然家から姿を消す。イナが持っていたノートにはめちゃめちゃ怖い女の子の絵とクローゼットの絵が描いてあって、どう考えてもイナの部屋にあるクローゼットが怪しいわけです。サンウォンが捜索願いを出したりテレビに協力してもらったりするも手掛かりなし。寧ろ自分が犯人だと疑われる始末。そんな時に事件を知って胡散臭いけどちょっと顔が良い、自称退魔師のホ室長と名乗る男がふらっとサンウォンの前に現れる。このホ室長が結構自由人で霊現象を見るのにも慣れていて、サンウォンの横で監視カメラの映像を見ながらカップ麺を啜るわ、見張り中なのにソファで寝るわ……マジで前半この退魔師に任せて大丈夫かよと思ったんですが、後半凄かった。俳優変わった?と思うくらい色気がヤバかった。サンウォンとイナを全力で守りつつ行われる本気の退魔儀式がエロい。ホ室長が上着を脱いで袖を捲ったら腕に漢字が刻まれてるんですよ……ごめんエッロ……サンウォンもサンウォンでイナをクローゼットの奥の異界から連れ戻すために命を張ってて……めっちゃ良かった。死ぬ覚悟で娘を助けたいサンウォン、かっこよかったぜ…………

この映画はホラーでもあるけど子供を虐待する親が原因という悲しい社会の物語でもあって…よかった…『こどもつかい』を思い出した。

退魔儀式を乗り越えたホ室長はサンウォンに婚姻届を渡してて良かった(幻覚)

SEOBOK

『SEOBOK』感想 護衛×クローン - あんの感想置き場

君か、世界か── の答えだけネタバレで書く。

最早殺人兵器にならざるを得なかったソボクがギホンを見つめる目と……ソボクの意思を尊重したいギホンが出した決断が……ギホンがソボクを撃つっていう……悲しい。本当に悲しい。最後、倒れたソボクを抱きしめるギホン……いやこれ自分の幻覚かな…!?

ノーボーイズ, ノークライ

サトシツマブキがハ・ジョンウを海から引き上げてキスする映画です。

え?????????

見間違いかと思ったよね。でも本当にキスするんですよ。それが衝撃すぎて前半全部忘れた。

土方のスマホ

蓋開けたらトシと近ちゃんの生涯を描いたスペクタル大河ドラマだった。

スマホのくせに愛し合っててどうしようかと思った。スマホのくせに。

まだ見てなかったら、年始に一挙放送があるようなので見てください。本当に面白いです。これは当たりの孝之です。ちょっと圭司っぽくて草。

燃えよ剣

司馬遼太郎………………!!!歳三は近藤さんのこと大事にしすぎだし、総司は歳三にめっちゃ懐くやん。近藤さんはぽやぽやすぎて死ぬまで心配だった。あの子大丈夫?大丈夫じゃないよね?歳三がいないとダメじゃん。365日歳三と居ないとダメ。

実写映画の方は…沖田総司以外、私と原田監督で解釈違いがあったのでアレです。うん。

原作面白かったな〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!

読破出来たのもひとえに土方のスマホのおかげです。ありがとうスマホ

Wホット

なんで。色々と、なんで。なんでこうなったんですか?CMである前に漫才が無駄に面白いんですけど。ここのフィールドはM-1じゃなくてジョージアなんですよ。缶コーヒーですよ。公園で夜な夜なネタ合わせするコンビを通行人目線で応援させて、芸人だけで食っていけないから10:0でバイトをする姿も、オーディションで全くウケなかったと楽屋で反省する姿も見せてきて、こちらとしては気持ちはバイト先のおじさんと同じです。ライブ決まったらチケットを配りに来てくれ。「俺、週末にライブやること決まったんで、来てもらえます…か?」って。俺は「おう…そうか、ようやく箱でできるようになったか〜よかったな〜絶対行くからな〜」って言うから(?)  カワイさんとタカちゃん……絶対5ヶ月後には売れてる。優勝おめでとう。(強めの幻覚)

さくら、

えっと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ブロマンスなの?お前らブロマンスなの?私は何を見せられたの?こう捉えている私が悪いんですか?なんかさ〜受け取る側のせいみたいな?責任全部こっちに押し付けて?自分は大好きな孝之を撮りたいだけ撮るみたいな?政信いい加減にしろよ?

もういいかな?今年も終わるし『さくら、』の話しても許される?来年には血パンダが待ってるからいいよね?15分以内のくせにどうしてここまで狂わにゃならんのだ!

Aとさくらは結婚してるんですよね、おそらく。豪邸に住んでて…いたしていて…そこにAの友人である主人公も定期的に会いに来てて。3人仲良かったっぽいのに、なんせこの映画には会話が無いから何も分からん。なぜか主人公とさくらもAと同じようにいたしているわけですよ。こっそりと。秘密の逢瀬とか言うて。単純に考えればさくらの不倫ですよね。Aと結婚してるのに主人公ともそういう関係を持っている。美術セットが豪華な昼ドラか〜と思えばまだ良かったんですけど、作り手が政信なのでそうはいかないんですよ!さくらと主人公の不倫に気づいたのか察したのか、Aは二人に何も告げず海で死ぬ。そして行われるさくらと主人公だけのAの葬儀。葬儀後、疲れて椅子に座っているさくらと俯いてベッドに座っている主人公。ここからやっと会話が始まる。

何ですぐ俺に連絡しなかったの?

忘れてたから…

あの状況ならしょうがない。後のことは任せて。

褒めてほしいの?"俺、こんなに役に立ったよ"って。

今日はもう休んだ方がいいよ…

やめて。あんたにあの人の代わりは出来ない。

そんなつもりないって…

重くて……冷たかった……骨になるまで焼いても…罪は消えないんだよ?

大丈夫、一緒に背負うから。

何でそんな私のを背負うからみたいな言い方ができるの?自分がしたことでしょ?自分があの人を殺したとか、そういう風に思わなの?

俺を恨めよ。

そう、あんたが殺した。

気が済むまで言えばいい。

あの人への裏切りじゃない。

俺たち同罪だろ。

は?やめてよ気持ち悪い!思い上がらないで!

どうしてほしい?……どうしてほしい?

出て行って……ここはあんたが居ていい場所じゃない。あたしたちの家から出て行って!!!……人殺し。あんたが殺したんでしょ。オメーのことゼッテー許さねえかんな!返せよ!!!!!!!

ご静聴ありがとうございました。以上が本編の台詞です。この後主人公は暴れるさくらを一回ベッドで押さえつけるけど(多分本気で息を止めようともしたと思う)できずに一人で風呂場へ行き、Aと主人公がクーペに乗り込んで砂浜へ行くシーンに切り替わる。この車のシーンがマジで分からなくて!?多分夢と回想が主人公の中でごちゃ混ぜになってるシーンだと思うんですが、主人公は黙って車に乗るAを不安げな顔で追いかけて一緒に乗り込み、海まで行くんですね。この海は多分生死の境目つまり三途の川的な役割かな〜となんとなく解釈している。Aは砂浜で車を降りると海に向かって歩いていくんですよ。それをまた主人公は追いかけようとするけどドアが開かない。「何だよこれ!」となって「おい!!」とAを呼び止める。Aは振り向くんだけど、その瞬間車内に主人公の姿はない。その次のシーンでは主人公が風呂場に着衣のまま座り込み、シャワーを頭から浴び、綺麗な排水溝の蓋を外して白い床に血を吐きます。そして血と一緒に浮かんでくる桜の花弁。

は????????????

難しい難しい!どういうこと????????

つまり、主人公は友人Aの死をさくらと一緒に背負おうとしたけど、さくらに拒絶され、なんなら俺たち不倫相手だから同罪になるべきだと思ってたのにお前が殺したと自分一人のせいにされて、出て行けとまで言われて、Aの後を追おうとしたけど行けなくて!?最終的に花まで吐きましたみたいな図になってて(政信は絶対ここまで意図してないそれは知ってるでも花吐いてたわこの人…!)

何………これ…………

しかも4時間半も撮影したのに15分しか使ってないから完成したものを見たら台本と全然違ってたって言うじゃないですか。カットした部分にはおそらく孝之がインスタに載せてた例のビジュアルと役柄があったんですよね?あの孝之をカットする意味が分からないので政信は絶対ディレクターズカットの『さくら、』を売る義務があると思います。

で………ねえ、やっぱりAと主人公こそできてたんじゃない?さくらがここまでキレて暴れるって相当なんかあったんちゃうん?「俺を恨めよ」っていう主人公だって絶対なんか知ってるやん。

もうやだ〜〜〜〜〜〜〜〜!!見てない人を道連れにしたい。